

「WordPress(ワードプレス)で記事を書いていたのに、「下書き保存」ボタンが突然表示されなくなった...」
こんな経験はありませんか?
本記事では、「下書き保存」ボタンが見つからないときの主な原因と、すぐに実践できる具体的な解決法を、丁寧にわかりやすく解説します。
WordPressの下書き保存ボタンがない・消えた時の原因と対処法
ここでは、編集画面で記事を下書き保存ができなくなった場合に多い原因と、その解決手順をご紹介します。
1. 投稿画面で下書き保存ボタンの場所を確認する
まずは慌てず、「下書き保存」ボタンの場所を探してみましょう。
使っているエディターがGutenbergかクラシックか、あるいはPC表示かスマホ表示かによってボタンの場所は変わります。
【Gutenberg(ブロック)エディタ+ PC表示】 → 右上に「下書き保存」リンクがあります。

【Gutenberg(ブロック)エディタ+ スマホ表示】 → 下のイメージのように 下書き保存"アイコン"が画面上部に表示されます

【クラシックエディタ+ PC表示】画面の右側「公開」欄に「下書き保存」ボタンが表示されます。

【クラシックエディタ+ スマホ表示】記事作成エリアの下側「公開」欄に「下書き保存」ボタンが表示されます。

それでもボタンが見つからない時は、ページをスクロールし忘れていないかもあわせて確認しましょう。
2. 記事のステータスを「下書き」に切り替える
記事のステータスが「下書き」になっているか、必ず確認してください。
もし「非公開」や「公開済み」など「下書き」以外になっていたら、ステータスをクリックし「下書き」に切り替えてください。
「下書き保存」ボタンが表示されるはずです。

2.1. 「下書き」と「公開」「非公開」の違い
「下書き」状態だと、自分だけが内容を確認できます。記事を作成中の間はインターネット上にURLが公開されず、誰にも見られません。
「公開」すると、サイトの訪問者全員に内容が見えるようになります
一方「非公開」では、いったん公開した後などに、管理者や編集権限を持つユーザーのみが内容を確認できます。
記事が完成するまでは「下書き」状態で執筆し、間違って公開しないように気を付けましょう。
3. 下書き保存ボタンが消えた主な原因
「下書き保存」ボタンが表示されない、あるいは押せない場合の主な原因は複数あります。主な例を挙げます
主な原因
- 新しいプラグインの影響:導入したばかりのプラグインがエディタの動作に悪影響を与えている
- テーマの不具合:テーマのアップデートやカスタマイズによって不具合が発生している
- ブラウザのキャッシュ:キャッシュやCookieが原因で正常にボタンが表示されない
- WordPressやエディタのバージョンの違い:WordPressやエディタのバージョンが古いと保存ボタンが消えることがある
これらの原因を順番に確認してくと、問題解決につながります。
下書き保存ボタン消え、保存できない場合の対処法

「下書き保存」ボタンが見つからなくても、焦らず一つずつ確認しましょう。
以下に、すぐできる対策を挙げました。
1. ショートカットキーで保存してみる
マウスのクリックが反応しないとき、キーボードのショートカットキーを使ってみましょう。
ブロックエディタの場合「Ctrl+S」(またはMacなら「Cmd+S」)を押すと、記事を下書き保存できます。
2. WordPressからログアウトし再度ログインする
一時的な不具合やログイン状態の切断が原因の場合もあります。
いったんWordPressからログアウトして、再度ログインするとボタンが戻ることがあります。
3. 一度記事を公開してから再度下書きにする
どうしても保存できないときは、「公開」ボタンを一度押して記事を公開し、その後すぐに「下書き」に戻すと、「下書き保存」ボタンが再び表示される場合があります。
※この方法は一時的に記事が外部に公開されてしまうため、使う際は素早く「下書き」へ戻すなど慎重に対応しましょう。
4. 記事のステータスを非公開にして編集する
記事が完成していない場合や他の人に見られたくない場合は、「非公開」設定にして編集を続けましょう。
サイドバーの「公開状態」を「非公開」に切り替えることで、URLがあっても一般の人には表示されません。
この方法は「固定ページ」や「投稿」どちらにも使えます。
5. テキストエディタで記事を書く
最終手段は、Wordやメモ帳、Googleドキュメントなど外部のテキストエディタに頼ることです。
これらのツールで記事を書き、「下書き」として保存しておくと安心です。仕上がったらWordPressにコピー&ペーストして投稿できます。
WordPressでトラブルが起きて下書き保存ができなくなった場合でも、執筆をあきらめずに続けられます。
下書き記事が消えた場合の対処法

全力で書いた下書きが突然消えたら、本当にショックですよね。
しかし、WordPressには自動保存やバックアップ機能があるので、慌てずに対処できます。
1. リビジョンから過去の下書き記事を復元する
もし編集中の下書きが消えてしまった場合は、まず「リビジョン」機能を確認しましょう。
投稿の編集画面で「リビジョン」をクリックすると、過去の下書きや自動保存された内容がズラリと一覧表示されます。
その中から一番状態のよいものを選ぶと、消えてしまった内容を復元できます。

リビジョンから記事を復元する具体的な手順はこちら(下の記事に移動します)。
2. リビジョンがない場合はクイックドラフトから復元する
リビジョンが残っていなければ、ダッシュボード内の「クイックドラフト」機能を確認しましょう。
自動保存された下書きが「最新の下書き」として残されていることがあり、復元できる可能性があります。

リビジョン機能と自動保存機能を使って記事を守る

WordPressの「リビジョン」機能や「自動保存」機能を知っておくと、万が一記事が消えても焦らずに済みます。安心して記事作成を進めましょう。
1. リビジョンとは?消えた記事を復元できる仕組み
「リビジョン」とは、記事を編集するたびに自動で保存される履歴機能です。
過去の状態に戻したい時や、うっかり消してしまった内容を復元する際に役立ちます。
投稿画面の「リビジョン」リンクをクリックすると、過去の内容を確認・復元できます。
2. リビジョンから記事を復元する具体的な手順
step
1「前へ」や「次へ」ボタンで復元したいリビジョンを表示

step
2復元したい日時を選び、中身をしっかり確認する
step
3「このリビジョンを復元」ボタンをクリックするだけでOKです。

この手順だけで、以前の下書きをすぐに復元できます。
3. 自動保存された記事は特別な種類のリビジョン
上で説明したリビジョン機能とは別に、「自動保存」機能があります。
「自動保存」機能は、「下書きに保存」ボタンを押さなくても、一定時間ごと(初期設定は60秒)に自動で保存される仕組みです。
自動保存された記事は、特別な種類のリビジョンとして1つだけ保持され、常に上書き保存されます。
編集途中でブラウザを誤って閉じたり、パソコンが落ちてしまった場合でも、もう一度編集画面を開くと自動保存の内容が復元されるので安心です。
4. 自動保存とリビジョンの違い
自動保存とリビジョンの違いは以下の通りです。
項目 | リビジョン | 自動保存 |
---|---|---|
保存タイミング | 「下書き保存」「公開」「更新」など明示的な 保存操作時 | 編集中、一定間隔ごと(デフォルト60秒など) |
保存方法 | 別バージョンとして履歴を増やし続ける(新規保存) | 常に上書き保存、一つだけ |
データ量 | 記事を保存するたびに履歴が増える(肥大化しやすい) | 一記事(ユーザーごと)につき常に1つのみ |
用途 | 任意の過去バージョンに遡って復元できる | 任意の過去バージョンに遡って復元できる |
復元 | 任意の過去リビジョンから全文復元可能 | 編集中クラッシュ等で直前内容を復元できる |
まとめ
この記事では、「WordPressの下書き保存ボタンがない原因」とその対処法をご紹介しました。
要点をまとめると以下の通り。
記事のポイント
- 消えた下書き保存ボタンの原因は、設定ミスやプラグインやテーマの不具合の可能性あり
- 各対処法を画像付きで詳細解説
- 「リビジョン」や「自動保存」機能で大事な記事も安心して守れます
焦らず手順を試して、大切な記事をしっかり守りましょう!
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